ギックリ腰
ギックリ腰
ギックリ腰。誰もが聞いたことがあり、経験された方も多いはずです。
が、ギックリ腰とはいったいどういう状態(症状)なのでしょうか?
またその原因は?なったことはあっても、詳しいことはご存知無い方も
結構いらっしゃるのではないでしょうか?

ギックリ腰のパターン、対処法、なるべく早く治すにはetc.知っている限りの
情報と、数多くの実経験から導き出されたものを書いておきたいと思います。
ギックリ腰の定義
現代人の多くの人が腰痛に苦しみ、仕事・会社を休む理由のTOPランクになっているにも
かかわらず、実はギックリ腰の定義ははっきりしていません。

ギックリ腰という呼び方は、重いものを持った時や急に体を捻った時におこる急性の腰痛を指す通称で、正しくは「急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)」です。欧米では「魔女の一撃」(Hexenschuss,独)とも呼ばれています。
時には洗面台でちょっとかがもうとしただけ、またはクシャミをした時などにも起こります。

もっと、ざっくり言うと、急に腰がスゴク痛くなったら、すべて急性腰痛症=ギックリ腰なのです!!
ギックリ腰のパターン
 上で述べたように、ギックリ腰自体がかなりざっくりしていて広範囲ですので
様々な原因、なり方、症状の出方、対処法などが色々あります。

全てを網羅することはできませんので、ここでは最も一般的に多いものを記したいと思います。
@骨折 主に圧迫骨折、疲労骨折

  ご高齢の方や、過度の労働や運動で起こります。腰椎(背骨の腰の部分、5つ)の
 5番目、4番目に特に多くみられます。
 ただの腰痛かと思ったら、骨が折れていた・・・。びっくりしますね。

  この場合、厳密にはギックリ腰ではないのですが、”ギックリ腰になった”として
  来院されることもあります。
 急性時(なった直後)では整体を行うと逆効果で、痛みが増してしまうことが多いです。
 ですから、一番に記しました。特にご高齢の方の場合は、急性の腰痛の時にはまずは
 整形外科などの医療機関に行くことをお勧めいたします。レントゲン撮影を行えば
 写りますので、骨折部位も特定することができます。

 慢性時では、周辺の筋肉・じん帯などをゆるめて腰椎への負担を減らすなどの施術が
 有効です。もちろん骨折箇所自体へのアプローチ・矯正などはできません。
A腰椎捻挫(ようついねんざ)

  その名のとおり腰の捻挫です。重いものを無理に持ち上げようとしたり、無理な体勢でなにかを取ろうとして変にひねったりした時等に良く起こります。
このタイプのギックリ腰は腰に激痛がはしり、その場で動けなくなることがほとんどです。

腰に何が起こったのかというと、足首などの捻挫同様に可動範囲以上に腰が曲げられたため、じ ん帯が伸ばされ(または一部切れ)て炎症を起こしてしまったのです。
一刻も早く、横になって安静にし患部をアイシングする必要があります。
アイシングをどれだけ早く行うかによって、完治までの時間が大きく変わってきます。
アイシングについては、別項にて詳しく説明いたします。

捻挫の場合、足首でも同様ですが炎症がおさまれば痛みはなくなります。
しかし一旦伸ばした靱帯は簡単には元通りには縮まないので、その部分はゆるくなり再び捻挫を しやすい状態が続きます。
B筋筋膜性腰痛

 ギックリ腰でもっとも多いのがこのパターンです。
筋肉を包んでいる筋膜という薄い膜に炎症や亀裂が起きた状態です。
筋膜が裂けるので筋膜裂傷や筋膜断裂と呼ばれることもあります。
鶏肉のささみなどの表面に薄い透明の膜が見られますが、あれが筋膜です。
筋肉が伸び縮みすると筋膜も一緒に伸び縮みをしますが、伸ばしすぎやねじりすぎなどで筋膜が裂け、痛みが出るぎっくり腰です。
蓄積した疲労などで筋肉が硬くなり、柔軟性が失われていたりすると引き起こしやすいです。

このぎっくり腰の痛みは筋膜が裂けた直後に出る場合もありますが、数時間から半日以上経過してから強い痛みがでる場合もあります。

筋膜裂傷のぎっくり腰は、動けないほどひどくなることはすくないものの、初期の処置を誤ると一気に悪化することもあります。腰椎捻挫と同じく一刻も早いアイシングが必要です。

症状としては裂けた筋膜を伸ばしたりねじったりする動作で痛みが増します。
具体的には立ち上がる時・前かがみ・後ろにそる・深呼吸、咳、クシャミなどで痛みが増すことが多いようです。
筋膜裂傷のぎっくり腰は腰椎捻挫と違ってクセになることはまずありません。
C椎間板症

これはそれほど多いタイプではありませんが「どのようにしても腰が常に苦しい」と訴え、立ち上がるときに膝に手を当てながら伸ばすタイプのぎっくり腰です。
原因は骨と骨の間にある椎間板が圧迫されることにより起こります。

椎間板ヘルニアとはつぶされた椎間板の中身が飛び出してしまった状態ですが、そこまでひどくはない状態です。

椎間板には神経が通ってないので、いくらつぶされても痛みは感じませんが、圧迫されることで周りの骨や靭帯、神経に炎症が起こり、痛みの原因になると考えられます。

この椎間板症は腰の激しい苦しさが特徴で、横になっても苦しくて寝ていられないほどです。
「痛い」という表現ではなく「苦しい」と表現される患者さんが多いのが特徴です。

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